NISAでの投資に加えて新たな投資先として仮想通貨もポートフォリオの一つに、そのように考えてるのではないかなと思います!
実は仮想通貨投資といっても大きく分けると10種類もの投資手法があることはご存じでしょうか?
リスクとリターンが表裏一体である仮想通貨投資は投資手法によっては大きくリターンが狙えたり、またはリスクを小さくできる可能性があります。

私も仮想通貨投資を始めたときはビットコインやイーサリアムを安く買って高く売るくらいのことしか知りませんでした(恥)
そんな私が仮想通貨投資をする前にそれぞれの投資手法のリスクやリターンを知ることができたら良かったという思いのもと、この記事を書いています!
この記事では仮想通貨投資をする上で25年1月現在、存在する10種類の投資手法を知ることができます。
それぞれの投資手法のメリット、またはリスクなどを網羅的に扱っておりますのでご自分の投資スタイルにあったものが見つけられるかと思います!
- 仮想通貨投資手法10選について
- 投資手法それぞれのメリットやデメリット
- 初心者が取り組むべきおすすめ評価
1.現物取引

現物取引とは?
取引所に預けている資金内で仮想通貨の売買を行う最も一般的な投資手法です。
これから仮想通貨投資をスタートする初心者には最も取り組みやすい方法となります。
メリット
- 資金以上に負け越すことがないため、リスク範囲が管理しやすい
デメリット
- 資産を増やすには時間を要す
2.レバレッジ取引

レバレッジ取引とは?
口座に預け入れている証拠金を担保に自己資金よりも大きな取引を行うことができる取引をいいます。
国内取引所であれば2倍が上限、海外取引所であれば100倍以上の取引所も存在するためレバレッジの大きさに比例してリスクが伴います。
メリット
- 売りからも取引を始められるので下落局面であってもチャンスがある
- 少ない自己資金からでの大きなリターンが得られる可能性がある
デメリット
- レバレッジ手数料がかかる ※
- 長期保有には不向き
※レバレッジ手数料とは?取引コストの一部を翌日に持ち越す際に掛かってくる費用
3.ステーキング

ステーキングとは?
保有している暗号資産をブロックチェーンネットワーク上に預け入れることでブロックチェーンネットワークの運用に貢献する対価として報酬を受け取る仕組みを活用した投資手法のことです。
取引所で現物取引やレバレッジ取引の売買での差額で稼ぐ、いわゆるキャピタルゲインとは違い長期保有を目的としたインカムゲインで稼ぐことを目的とする投資手法がステーキングです。
メリット
- 投資手法としては比較的安定型といえる
- 複利の効果を得られることがある
デメリット
- 価格変動に対するリスクが伴う
- 一定の期間預け入れることで得られる報酬であるため原則約束の期日内はロックされてしまう ※
- 流動性が低くなる
- ステーキングを行っているプラットフォームがハッキングを受けて資産を失う可能性がある
※ロックとは?預け入れている仮想通貨を一定期間内では引き出すことができないこと
4.レンディング

レンディングとは?
保有している暗号資産を第三者に貸し付けることで貸借料を得られる仕組みです。
保有している資産を預け入れるという点ではステーキングと似ていますがブロックチェーンネットワーク維持に貢献する対価として報酬を受け取るのに対し、一方でレンディングは貸付に伴う利息を受け取るという違いがあります。
レンディング企業は集めた仮想通貨を他のユーザーへ貸し出したり、運用することでより高いリターンを目指す場合が多いです。
メリット
- 貸し付けた先のレンディング企業は大きな資金で高いリターンを求めた運用が多くなるため、ステーキングと比べて高い利息を得られる傾向にあり
デメリット
- レンディング企業の破産やハッキングを受けたケースがこれまでに存在している
- 貸し倒れの可能性もリスクの一つとして考慮すべき
貸し付けるレンディング先の企業の運用状況やリスク管理体制の透明性を十分に確認し理解した上で選ぶようにしましょう。
くれぐれもリスクを承知の上で投資する判断が極めて重要です。
5.DeFi(分散型金融)

DeFiとは?
Decentralized Financeの頭文字を取った略称で「ディーファイ」「ディファイ」と読みます。
中央管理者を介さずに金融サービスを提供する仕組みのことを指します。

レンディングとは何が違うの?

DeFiプラットフォーム上で提供される個別のサービスのことをレンディングといいます!DeFiプラットフォームの中のひとつにレンディングがあるという理解で大丈夫です!
メリット
- 全ての取引がブロックチェーン上に記録されるため高い透明性がある
- スマートコントラクト(契約や取引の自動化)により改ざんのリスクが低い
- 仲介者を介さずに取引などを行うため手数料が少なくなるケースが多い
デメリット
- ウォレットの管理など、ある程度技術的な知識が必要であるため中級者向けといえる
- 価格変動のリスクが伴うためDeFiで利用する資産が大きく価値を下げてしまう可能性がある
- DeFiはまだ短い歴史の分野であるため法規制が整っていない国が多く、今後の規制次第では利用の制限を余儀なくされるケースが考えられる
- 詐欺を目的としたものも多く存在するためプラットフォーム選びにはくれぐれも慎重になる必要がある
6.NFT(非代替性トークン)

NFTとは?
Non-Fungible Tokenの略で「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことをいいます。
美術作品には唯一無二であることを証明する鑑定書が発行されるものがありますがNFTとはブロックチェーンの技術を活用した鑑定書付きデジタルデータのことを指します。
デジタルアートに加えて、ゲームのアイテムやキャラクター、音楽などの取扱いもNFTの種類のひとつです。
稼ぐ方法として、NFTの価格上昇に合わせて売買を行うことで差額分で利益を稼ぎます。
主な方法としては今後盛り上がりそうなプロジェクトを予測しながら安い価格で仕込み、値上がりに合わせて売ることで利益を生み出します。
自分でNFTを発行して売るという方法も可能です!
メリット
・これまでなかなか収益性の低かったデジタルアートやゲームのデータなどに価値をつけられる可能性がある
・偽造品や海賊品などの流通を未然に防ぐことができる
デメリット
・価格変動リスクがつきまとう
・人気NFTであっても流行り廃りに影響を受けると大きく市場のトレンドが変わってしまうことがある
・偽造のNFTが出回ったり、プロジェクトそのものが頓挫してしまう可能性もある
・DeFi同様、まだまだ法規制が整っていないため、NFTで得た利益に対して課税される可能性あり
7.アービトラージ

アービトラージ(裁量取引)とは?
別の取引所間で同じ仮想通貨の価格差を生かしてその差額の利益を取る取引手法のことを意味します。
同じ通貨でも取引所ごとに異なる取引価格であるためアートビラージを行うことが可能となっています。
「販売所」ではスプレット(売値と買値の差額)が大きすぎるため、「取引所」を活用するのが一般的な方法です。
▼「販売所」と「取引所」の違いについてはこちらの記事をチェック☑️
メリット
・専門的な知識が必要がなく比較的短時間で利益が得られる
デメリット
・取引所ごとの売買価格の差額で利益を出すためにリスクが小さい分、リターンも小さいことが特徴
・リスクは小さくリターンも小さいため、ある程度大きな金額を用意したり取引手数量を増やす必要があり
・取引所間の入出金を行っての取引となるため手数料を考慮することが必要になる


引用:coin choise
8.マイニング(採掘)


マイニング(採掘)とは?
一言でいうと「仮想通貨の取引を記録するお手伝い」のことをいいます。
仮想通貨には管理者がいないため、仮想通貨の取引記録作業を世界中の人がそれぞれのコンピュータで管理(マイナー)しています。
原則として報酬がもらえるの1個のブロック(複数の取引データ)に対して1人(1グループ)だけなので世界中で相当大きな競い合いが行われています。
メリット
・新たに仮想通貨を獲得できる(最も大きな魅力)
デメリット
・莫大な初期コストがかかる
・24時間365日高性能マシンを稼働させるため電気代が非常に高い
・場合によってはもらえる報酬以上の電気代がかかることもある
・世界中のあらゆる企業が設備投資しているため競争が非常に激しい
9.ICO(新規仮想通貨公開) / IEO(Initial Exchange Offering)


ICOとは?
Initial Coin Offeringの略称です。
一般にICOとは、企業等が電子的にトークン(証票)を発行して、公衆から資金 調達を行う行為の総称です。トークンセールと呼ばれることもあります。
引用元:金融庁(ICOとは)
企業や団体などが独自の暗号資産「※トークン」を発行して資金調達を行う制度のことをいいます。
株式を発行して資金調達をするIPO(イニシャルパブリックオファリング)とかなり近いイメージです。
IPOよりもICOの方が比較的に比較的に資金調達のハードルは低く参入しやすいのが特徴となります。
※トークンとはICOで発行される暗号資産のことを指す
トークンには種類があり、ビットコイン(BTC)のように決済手段として使用できるトークンもあれば特定のサービスやイベントにのみ使えるトークンも存在します。
メリット
・価格上昇によりその恩恵を受けられる可能性がある
デメリット
・価格が上がる反面、下落する恐れもあり
・暗号資産取引所で取り扱われることなくプロジェクトが終了してしまう場合もあり
IEOとは?
initial Exchange offeringの略称です。
取引所が仲介に入りプロジェクトの審査を行うためICOよりも信頼性が高くなります。
メリット
・取引所での上場が織り込み済み
・プロジェクトが頓挫してしてしまう心配がなく確実に取引できる
・抽選にはなるものの、取引所のユーザーであれば誰でも参加可能
デメリット
・価格が上昇することは約束されていない
・注文が殺到するため、抽選に外れるとトークンの購入ができない
・取引所への依存度が高くなる
10.投資信託 / ヘッジファンド
仮想通貨投資信託とは?
「仮想通貨にまとめて投資できる金融商品」のことを意味します。
仮想通貨に直接投資をしていない、組入銘柄が全て仮想通貨関連企業への投資パッケージの商品が多く存在します。
24年1月に米証券取引委員会(SEC)で承認され話題となった「ビットコイン現物ETF」も種類のひとつです!
メリット
・手軽に仮想通貨関連の投資を始めることができる
・一極集中でなく分散投資ができる
デメリット
・「ビットコイン現物ETF」は現在日本から直接購入はできない
・ビットコイン現物ETFに限らず、暗号資産現物ETFは資産運用目的であるため暗号資産を決済やブロックチェーンの活用促進が望めない
NISA枠を活用し、SBI証券などでも購入可能となっています。


引用:SBI証券
投資手法10選のリスクとオススメ度
上記内容を踏まえた上で参考値として作成しております。
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投資手法 | リスク度(5段階) | オススメ度(5段階) | 概要 |
---|---|---|---|
現物取引 |
売買益を狙う最も基本的な手法。 |
||
レバレッジ取引 |
証拠金を担保に、自己資金よりも大きな金額の取引を行う手法。ハイリスク・ハイリターン。 |
||
ステーキング |
特定の仮想通貨を保有することで、報酬として仮想通貨を受け取る手法。 |
||
レンディング | 保有している仮想通貨を貸し出すことで、利息収入を得る手法。 | ||
DeFi(分散型金融) | ブロックチェーン技術を利用した金融サービスを利用する手法。高い利回りを期待できるが、技術的な知識が必要。 | ||
NFT(非代替トークン) | デジタルアートやゲームアイテムなどのNFTを売買することで、利益を狙う手法。価格変動が激しい。 | ||
アービトラージ |
複数の取引所間で価格差を利用して利益を狙う手法。高度な知識と技術が必要。 |
||
マイニング(採掘) |
仮想通貨の取引データを検証し、ブロックチェーンに記録する作業を行うことで、報酬として仮想通貨を受け取る手法。多大な設備投資と電力消費が必要。 |
||
ICO(新規仮想通貨公開)/ |
新しい仮想通貨が発行される際に、購入することで上場後の価格上昇を期待する手法。詐欺的なプロジェクトも多く、リスクが高い。 | ||
投資信託/ヘッジファンド |
専門家が運用する仮想通貨投資信託やヘッジファンドに投資することで、間接的に仮想通貨投資を行う手法。 |
まとめ
表に示したおすすめ度は、以下の要素を総合的に考慮して、あくまで一般的な傾向として示したものです。
- リスク: 各手法のリスクの大きさ(価格変動リスク、流動性リスク、セキュリティリスクなど)
- リターン: 各手法で得られるリターンの大きさ(値上がり益、配当、利息など)
- 難易度:各手法の難易度(知識、経験、技術が必要かどうか)
- 流動性:各手法で取引できる仮想通貨の流動性
- 安全性:各手法の安全性(詐欺リスク、ハッキングリスクなど)
これらの要素を総合的に判断し、一般的な投資家にとって取り組みやすいかどうか、リスクとリターンのバランスが良いかどうかなどを考慮して、おすすめ度を5段階で評価しました。
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個々の投資家の状況やリスク許容度によって、最適な投資手法は大きく異なります。
例を挙げると下記の通りです!
- 初心者の方:現物取引や積立投資など、リスクが比較的低い手法がおすすめです。
- ある程度経験のある方:レバレッジ取引やDeFiなど、リスクは高いもののリターンも期待できる手法に挑戦するのも良いでしょう。
- 長期保有を考えている方:ステーキングやレンディングなど、インカムゲインを狙える手法がおすすめです。
最も重要なのは、ご自身の状況に合わせて情報収集を行い、リスクを理解した上で投資判断を行うことです。
おすすめ度はあくまで参考程度にとどめ、ご自身の判断で投資手法を選択するようにしてください。